肩の痛みと胸郭出口症候群
肩の痛みが神経や血管を圧迫すること起こる疾患に「胸郭出口症候群」があります。
肩の痛みのほか、腕・手指の痺れやだるさ、首の痛み、冷えなどの症状が現れます。
肩の痛みは手をあげるなどすると現れるのが特徴で、なで肩の女性に多く見られる傾向があります。
また、姿勢が悪いと同様の症状が現れる可能性があります。
胸郭出口というのは、鎖骨と一番上の肋骨の間のことで、隙間が狭まることで神経や血管を圧迫し刺激が痛みとなります。
肩の痛みを和らげる鎮痛剤や筋肉弛緩剤を使用しながら運動療法を中心に治療していきます。
肩の痛みがひどく症状が重い場合には、胸郭出口付近を広げ、痛みを軽減する装具療法が用いられることもあります。
肩の痛みが消えない場合には手術を行うこともあります。
ただ、肩の痛みが必ずしも手術で治るとは言えず、原因に不明なことも多い疾患ゆえに手術の効果は高いとは言えない現状です。
ストレスなども原因の一つとして考えられることもあり、漢方やリラクゼーションなども治療の一環として取り入れられることもあるようですよ。